今季限りでの退任を発表したＪ１柏の井原正巳監督は６日、最終節・札幌戦へ向けたオンライン取材に応じた。現在Ｊ２降格圏内の１８位磐田とは勝ち点３差。引き分け以上でＪ１残留が決まる一戦へ「自分にとってレイソルの最終戦。今シーズン勝って終わりたいというのは、選手も同じだと思う。積み上げてきたものをしっかり出して、勝って残留を決めたい」と意気込んだ。

井原監督は２００９年にヘッドコーチとして柏に来て以降、福岡の監督を挟んで１０年以上クラブに関わり続けた。指揮官は「クラブとしての一体感」を魅力に挙げると、「育成から同じ環境のもとでトップチームまでが揃って近いところでトレーニングをしたり、クラブのフィロソフィーも含めてすごく一貫性がある。スタジアムももちろん素晴らしいし、そこに隣接して練習場があって、コンパクトに全てが同じところで、それも育成も全体ができる。そういうチームって他になかなかない。ビッグクラブではないが、レイソルならではのまとまりが本当にある」と思いの丈を語った。

今後については「全く決まっていません」と一言。「シーズン終わるまではまずはしっかり自分たちの手で（残留を）決めて、それから今後のことは考えたい」。白星でＪ１残留を決め、来年以降につなげる。